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    いつかのベランダ//植物に癒される前に、植物を癒してください(笑)
    2022/01/01 (Sat) SAVES THE TILLANDSIA!

    チランジア(エアープランツ)の育て方 春~秋の成長期編

    置き場
     屋外で育てます。屋根のある環境の方が無難です。雨ざらしでも大丈夫ですが、その場合は長雨に注意します。しかし2週間以上、完全にビショビショなどという特殊な状態でなければ大丈夫です。または樹木の下など基本的に半雨ざらし状態でも良い。

    日照
     例えば、一日中日照のある場所では、直射日光に当てない方が無難です。20~50%程度遮光すると良い。またはそれに準ずる環境、例えば木陰や明るい日陰など。真夏は葉焼けを避けるため遮光を強めます。明るい日陰に移動するか、ヨシズを用いても良いでしょう。
     ちなみに私の環境では、基本的に直射に近く、暑くなってきたら50%遮光ネットを使用します(午前中のみ日照のある風通しの良いベランダ)

    水やり
     春と秋の成長期は、晴れた日に数日置き、あるいは毎日、株全体をビショビショになるまで濡らします。日照を受けず、気温の下がる夕方から早朝までの間にするのが無難です。株全体が十分に濡れれば霧吹きでもシャワーでも何でも良いです。個人的には霧吹きならやや大きめの蓄圧式をおすすめします。
     真夏は「毎晩冷やすために水をかける派」と「多肉のように水やりを控える派」に分かれるようですが、私の環境では夏に水やりを控えると調子を崩す株がでるので、成長期と同様にします。
     冬は生長が緩やかになるので、控えます。
     特定の品種の「水を欲しがる/欲しがらない」時期を知ることで失敗が減ると思います。

     ここに書かれた育て方はあくまで一般的なものです。品種によっては工夫した方がよいものがあります。

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    2011/10/08 (Sat) 今の時期の水やりについて

     さて、今日は先ずお知らせです。

     このブログ以外にも、Twitpicというサイトにチラ画像を投稿しています。いつもここをチェックしてくれてる皆さんに見てもらえないのは勿体ないな~ということで、載せておきます。画像には簡単なコメントを書いています。良かったら是非見て下さい。

     結構頻繁にチラ画像をUPしているサイトはこちら→ ItukaのベランダのTwitpic


     以下、本文。

    2011-10-07 (2)

     イオナンタの子株が成長期です。
     イオナンタに限りません。うちでは特に目にとまるのがアレキタエです。(写真撮ってないのよゴメンね)

     今の時期はほとんどの品種に1日おき程度に水をかけています。
     ティランジアは乾燥に強い品種が多いけど、うちのような環境(ベランダ)では、成長期にはガンガン水をかけるのが良いです。 当然だけど水を必要としている時期に水やりが足りないと、理想的には育ちません。

     数日間、水やりを忘れていた場合などは、わざと乾きにくい雨の日に水やりします(うちは屋根有りの環境なので)。それは今まで何度もやっていますが、問題が発生したことは一切無く、むしろ翌日にはチラ壁が全体的に元気になっています。

     (何度も書いているけど・・・)「水の中」っていう有り得ない環境のソーキングとは比べ物にならないほど安全だと思われます。いや、安全か危険かではなく、秋に雨ざらし的な環境を作ることは、むしろする方が良いです。第一、自生地で「成長期に」雨に打たれないチラなんてそう多くないと思います。

     個人的には、1日雨ざらしにするのと、雨の日に屋根有りの環境に置いている株に水をかけるのは、ほとんど同じことです。
     うちの場合はビニールの屋根があるので、雨の日の高湿度を利用して水をかけます。そうすることによって、長時間湿っていることになり、成長期に必要な分だけ水を吸収させることができます。
     ちなみに、台風や豪雨などの強い雨に打たれるとトリコームがはげるので、見た目を気にする人にはおすすめしません。

     新しいことを勇気を出してどんどんやってくことで、栽培は上達します(多分)。

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    2010/04/03 (Sat) チランジアを絶対に枯らさない育て方(後編)

    今回はさらに踏み込んでいきます。



    ★過乾燥でも死なないだけ
     チランジアは確かに乾燥に強いですが、それは耐えることが出来るというだけです。我慢強いが故に多くの家庭で虐待されており、栽培者もそれに気づいていないということです。個人的にはこのパターンが最も多いのではないかと思います。
     悪条件に耐えている株は全然生長しない・下葉が枯れる・開花がショボい等の現象に見舞われます。一体何が足りないのか。(1)の条件が守られている上でショボいなら、原因の一つは多分過乾燥です。


    ★湿度を上げる?
     チランジアの周囲の湿度を上げるのは難しくありません。温室なんぞなくても簡単に出来ます。単純に水やりするか、水やり後に保湿素材がチランジアより長く湿った状態であれば良いのです。
     例えばヘゴは水をたっぷりかければ内部まで水が染みこむので、数が少なければ微々たるものかもしれませんが、完全に乾くまで一定の湿度が提供されます。一方、水苔の場合は保水能力が高いので水やりの調整が難しいです。チランジアを上に乗せて軽く霧吹きする程度ではすぐに乾いてしまい、やりすぎれば昼間もずっとビショビショです。だから乾燥・湿潤のメリハリを自分でつける必要がある。保湿素材は夜は湿っていて、昼間は大体乾いていること。または日単位で乾燥・湿潤を繰り返す。とにかくメリハリがあればより安全ということ。それを念頭に置き、水苔の量などを調節しましょう。
     
    ★どう水やりする?
     最初から好きに水やりできるコンポストを使う発想もある。言い方を変えれば水やり方法を基準に保湿素材を決めてしまえばいいということ。霧吹きで上品にやるのか、シャワーでぶっかけるのか…。それを決めた上で鉢や保湿素材を選べばいい。例えばジョウロで多量にかけるなら、少量の水苔、保水性の低い軽石、洋ラン用バーク、ヤシガラチップ、ヘゴ等。
     とにかく夜間の湿度を維持できればいいんです!高湿度を維持すれば調子が上がります。それは単純にチランジアが本来望んでいる環境に近いからです。
     ただし、この方法に適さない種類(テクトラム、プルモーサ等)もあるので、他のブログなどで情報を得て下さい。

    画像 109_R
    T.トリコロールが本来望んでいる環境…の分かりやすい例

    ★そこで、「蒸れる」とは何か
     あれこれと見当違いのことを考える前に、まず風通しを確認すべき。それで大抵は解決する。成長期の屋外なら毎晩ホースで水をかけてもやりすぎということはまず無い。

    チランジアを育てる上で風通しが良い環境は基本である。それなしに水と湿度の問題を考えることはナンセンス。

    おわり

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    2010/04/02 (Fri) チランジアを絶対に枯らさない育て方(前編)

    はじめに
     この記事のコンセプトは、「絶対に枯らさない」ということです。
     チランジアを育てる上で大切なことは、最低限の日照(植物だから当然必要)の他に、風通しと湿度です。なぜそう言うのかといいますと、他の園芸植物と比較してチランジアには特に重要であるにも係わらず、見落とされがちだからです。


    一、風通し
     チランジアの置き場には、通風が必要です。これは当然のことながら、屋外であれば問題になりません。一方で締め切った室内であれば扇風機か換気扇、或いは開きっぱなしの窓が必要ということです。
     ハンドブックには気温25℃を超えなければ通風は気にしなくて良いなどと書かれていますが、筆者はそうは思いません。多くのチランジアは通風の良い場所に自生しているのだから、無いよりはある方が良いに決まっている。
     また、いわゆる「生長点のすっぽ抜け」について、通風が悪いことで雑菌が発生してそこから腐っている可能性もある。高温・多湿・無風の状態は雑菌や病害虫が発生しやすい。
     チランジアは根の部分がほとんど生長に関係ないため、葉と茎のダメージは致命的である。更に観賞価値も落ちる。


    二、湿度
     夜間には高い湿度があると良い。チランジアが早朝まで軽~く湿っている状態を保てるくらいの高湿度です。つまり大量の霧が発生しているのと同じ状態です。この状態を一時的に作り出すのが「水やり」というわけです。空間そのものの湿度のコントロールは難しいし手間がかかるので、おすすめしません。

    画像 096_R


    三、日照
     ベランダ等なら冬・春・秋は遮光率20%以上、夏は50%以上の寒冷紗を使用する。室内なら家の中で最も明るい窓辺です(もちろん西日は避ける)。
     真夏に暑さが心配になったら、明るい日陰に移動するか遮光を強めれば良い(室内で夏越しは無理なので屋外の話)。観葉植物が育つ程度の明るさがあれば全般的には問題はないと思われる。
     ちなみに、株をより丈夫に、綺麗に育てたり、紅葉させたいのであれば、やはり、まずは充分な日照ありきである。  

    画像 094_R
    画像は遮光率50%のネットを使用した状態。

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    2009/11/14 (Sat) チランジア救済のためのチランジア栽培論

    *以下の記事は、真面目にチランジアを栽培したい人向けに書かれています。


    おすすめのチラサイト

     チランジアの栽培についての基礎的な知識が欲しい人は、以下のサイトを参照すると間違いないでしょう。基本的な栽培についてはmoeabletype ティランジア入手/栽培株の「ティランジア栽培法」や、ぱんさのマイナー植物園 ワイルド?チランジア -チランジア屋外栽培のすすめ-が共におすすめです。
     その他Tillandsia Worldの着生に関する情報は、親切に書かれているので着生にチャレンジしたい人は必見です。筆者も栽培を始めた頃参考にさせてもらい、未だに「着生のすすめ」の欄に書かれている方法でコルクに固定しています。 同サイトではチランジアを固定することの大切さについても書かれていますが、これは非常に大切なことだと思います。固定して着生させることは広い意味で安全で、あらゆる面で合理的です。それは「弐」の項で詳しく述べます。

    ★栽培方法やチランジアの特性などについては上記のサイトに十分に書かれていますので、以下、チランジア栽培にあたっての心構えについて考えていきたいと思います。


    壱、チランジア栽培はなぜ失敗するか

     ネット上でよく見受けられるチランジア栽培の失敗談は、栽培だけでなく失敗した理由すらも間違えていることが多いと思われます。その結果、再度チャレンジしても徐々に株が衰弱していき腐るかミイラになるという悪循環に陥ります。その原因は間違った知識を鵜呑みにしているか固定観念が問題であることが多いように思います。チランジアを固定することは大切ですが、栽培者の発想は固定したままではいけません。固定観念から脱するためには、まずチランジアが『普通の植物』であるということを肝に銘じたほうが良いでしょう。つまりチランジアをまともに栽培したければ、園芸についての少しの基礎知識が必要です。


    弐、まず無難に固定すべし

     多くの失敗は、考えすぎる、またはしなくてもいいことをすることで起きます。チランジアを固定して置き場を決めれば、それをしない間に起きるはずだった余計な失敗を回避できます。また、何らかの問題が起きた場合にも、失敗した原因を整理して考えることができます。なぜなら、前提として固定と置き場の決定があるので必然的に問題点が限られてくるからです。

     チランジアを固定することは自生の状態に近づけることでもありTillandsia Worldにもあるように、チランジアにとって良いことなのは明らかです。チランジアの固定及び着生(または鉢植え仕立て)は、観葉植物などを優れた培養土に植えたのと同じと考えましょう。(こちらもどうぞ→カテゴリ:固定・着生の効果

     チランジアに起きる問題は、他の植物と比べて単純であることが多いです。なぜなら、根、即ち土中の問題がないからです。つまり、基本さえ守っていれば栽培はその他の一般的な植物よりも簡単であると言えます。

    ★多くのチランジアはコルク付け(ザルでも木片でも何でもいいですが)で問題なく生長します。その方法で失敗するならどうやっても上手くいかないと考えることから出発すると混乱せずに済みます。チランジアに関しては、栽培を下手にするための誘惑(情報)が異常に多い。


    参、室内での管理
     
     チランジアの栽培は屋外栽培を基本に考えるべきです。しかし上手に管理すれば、室内基本でも育てることができます。室内栽培の方法は、ぱんささんのサイトとの矛盾点の比較によって、より良い栽培に結びつきます。ぱんささんの屋外栽培法を中心とした考察は明瞭かつ的確です。ぱんさのマイナー植物園 ワイルド?チランジア -チランジア屋外栽培のすすめ-では、屋外管理の利点が多数挙げられています。室内で管理する場合にはその利点がなくなるので屋外と同じ管理では失敗しやすくなります。そこで、室内の環境をチランジアにとって良いものにしていくことが必要です。

    ★風と水分

    ※ここでは昼間十分明るく(室内なら日照1時間以上の窓際等)かつ気温15度~30度の範囲内の場所を基本とします。

     チランジア栽培における室内管理で最も問題となりやすいのは風通しだと思われます。年中窓が開いていればいいのですが、そうはいきません。そこで簡単に出来る方法として、筆者のオススメは扇風機の稼動を基本にすることです(特に水やり後~朝)。チランジアに微々風が当たる程度で良いでしょう。ただし、夏は室温そのものが上がりすぎるので無理です。

     風の問題が解決したら次に湿度です。上の条件を満たし、昼間に適度に乾燥、夜に湿潤を繰り返せば、大抵の普及種は健康になるでしょう。チランジアの周囲の湿度を上げるには、当ブログのこのページのような方法か、保水性のあるコンポストに植える、または小まめに軽く霧吹きするなどの方法でチランジアの健康を維持します。要は夜、風のある場所で水分を与える。与える水の量は他の植物と同じく種類・状態・環境によって大きく変わってくるので、よく観察して調整するしかありません。

     また理想的には、毎晩軽く霧吹きすることを基本にし、それとは別に株が過乾燥気味になる前に水やりすることだと思います。
     チランジアの栽培は、他の植物より夜の環境がより重要になってくると思われます。チランジアは、夜上手く活動できないと全般的な生理的活動に支障をきたすと筆者は考えています。それが続くことで問題がおきやすくなるのではないか、ということです。


    まとめ
     以上のように、間違った栽培法を払拭し固定観念から抜け出すことさえ出来れば栽培は簡単です。チランジアは普通の植物なのです。また、コルクなどへの固定や鉢植え仕立てにした上で良い置き場を探すことが栽培技術の向上に繋がります。そして室内では夜から朝にかけて、風のある場所で適切な水分を与えることが基本です。
     以上のことが守られれば、かなりの数のチランジアが救われることでしょう。インテリア化されているチランジアであっても、条件さえ守られていれば健康的に生長するはずです。
     その他、品種別の好む環境及び管理については、他サイトなどを参考にして下さい。

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