ある方が、当記事について意見を下さったのをきっかけに再編集しました。
チランジアのソーキングに関しての考察ですが、この際はっきりと言ってしまおうと思います。
よく「ソーキングの後、よく水を切らなかったら腐った」という記述を見ますが、腐った原因は生命維持機能に負担がかかったからだと思います。葉の間に水が残ることが問題なら、チランジアはビショビショに濡れるだけで危険な状態ということになります。では、なぜ何時間も水に浸けるのですか?おかしな話です。
また「窒息死」や「溺死」についてですが、例えば、雨に打たせ続けたら一晩中ずっと濡れた状態です。しかし、多くのチランジアはそれでむしろ元気になります。そのことは、屋根なしの屋外で栽培されている方は良く知っています。
一方でソーキングの場合はどうでしょう。バケツの中に水道水を注ぎその中にチランジアを沈めます。そこには空気とその動き(風)がありません。またチランジアの体の全ての部分に何時間も水圧がかかり続けます。それは自然界では、快適な木の枝に着生していたはずなのに、急に池や川に落ちてしまったのと同じです。そうなってしまったチランジアは言うまでもなくお終いです。
雨に打たせるのと、水に浸けた結果はなぜ正反対なのか。その説明は「水に浸けることはチランジアが生きる上でありえない状況だから」という一言で片付くのです。
以上のように筆者は、いかなる場合でもソーキングは絶対にすべきではないと考えています。そもそも「ソーキング」なるものがチランジアの水やり方法として存在するのがおかしいのです。それはトリコームの役目、水分の正常な吸収過程などを全て無視しています。
ソーキングとは、チランジアを極端な状況に置くことで、銀葉の特性を利用して、強引に水を含ませることが出来るというだけです。
日本において、ソーキングをしなければならない環境と管理の下では、チランジアの最高の姿を見ることはできないでしょう。
ソーキング(笑) | trackback(0) |
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