今回はさらに踏み込んでいきます。
★過乾燥でも死なないだけ
チランジアは確かに乾燥に強いですが、それは耐えることが出来るというだけです。我慢強いが故に多くの家庭で虐待されており、栽培者もそれに気づいていないということです。個人的にはこのパターンが最も多いのではないかと思います。
悪条件に耐えている株は全然生長しない・下葉が枯れる・開花がショボい等の現象に見舞われます。一体何が足りないのか。(1)の条件が守られている上でショボいなら、原因の一つは多分過乾燥です。
★湿度を上げる?
チランジアの周囲の湿度を上げるのは難しくありません。温室なんぞなくても簡単に出来ます。単純に水やりするか、水やり後に保湿素材がチランジアより長く湿った状態であれば良いのです。
例えばヘゴは水をたっぷりかければ内部まで水が染みこむので、数が少なければ微々たるものかもしれませんが、完全に乾くまで一定の湿度が提供されます。一方、水苔の場合は保水能力が高いので水やりの調整が難しいです。チランジアを上に乗せて軽く霧吹きする程度ではすぐに乾いてしまい、やりすぎれば昼間もずっとビショビショです。だから乾燥・湿潤のメリハリを自分でつける必要がある。保湿素材は夜は湿っていて、昼間は大体乾いていること。または日単位で乾燥・湿潤を繰り返す。とにかくメリハリがあればより安全ということ。それを念頭に置き、水苔の量などを調節しましょう。
★どう水やりする?
最初から好きに水やりできるコンポストを使う発想もある。言い方を変えれば水やり方法を基準に保湿素材を決めてしまえばいいということ。霧吹きで上品にやるのか、シャワーでぶっかけるのか…。それを決めた上で鉢や保湿素材を選べばいい。例えばジョウロで多量にかけるなら、少量の水苔、保水性の低い軽石、洋ラン用バーク、ヤシガラチップ、ヘゴ等。
とにかく夜間の湿度を維持できればいいんです!高湿度を維持すれば調子が上がります。それは単純にチランジアが本来望んでいる環境に近いからです。
ただし、この方法に適さない種類(テクトラム、プルモーサ等)もあるので、他のブログなどで情報を得て下さい。
T.トリコロールが本来望んでいる環境…の分かりやすい例
★そこで、「蒸れる」とは何か
あれこれと見当違いのことを考える前に、まず風通しを確認すべき。それで大抵は解決する。成長期の屋外なら毎晩ホースで水をかけてもやりすぎということはまず無い。
チランジアを育てる上で風通しが良い環境は基本である。それなしに水と湿度の問題を考えることはナンセンス。
おわり
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- チランジアを絶対に枯らさない育て方(前編) (2010/04/02)
- チランジアを絶対に枯らさない育て方(後編) (2010/04/03)
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